令和6年度「自動車産業のサーキュラーエコノミーへの移行に向けた中期的アクションプラン作成に関する調査事業」調査報告書

掲載日: 2025年7月28日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中部経済産業局資源エネルギー環境部環境・資源循環経済課
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令和6年度「自動車産業のサーキュラーエコノミーへの移行に向けた中期的アクションプラン作成に関する調査事業」調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、自動車産業のサーキュラーエコノミーへの移行に向けた中期的アクションプラン作成について書かれた報告書である。地政学的な資源供給途絶リスク、環境制約、欧州ELV規則案等の規制強化により、サーキュラーエコノミーへの移行が喫緊の課題となっている現状において、動脈企業と静脈企業が連携した資源循環の新たなビジネスモデルを検討している。自動車産業では現在99%の再資源化を達成しているものの、カスケードリサイクルやサーマルリカバリーが中心であり、水平リサイクルは殆ど実施されていない。本事業では2035年を中期的視野として、Car to Carの資源循環モデルの実現を目指し、アルミニウム展伸材と駆動用モーターを重点検討テーマに設定した。動脈側と静脈側双方で中長期的な視野に立って課題を共有し、必要な技術開発、体制構築、材料標準化、制度整備に至るまで戦略的に取組む必要があることが示されている。情報収集では自動車の資源循環に係る国内政策動向、産学官パートナーシップによる検討、関係主体の連携プロジェクト、自動車業界の取組動向等を整理し、動静脈関係者へのヒアリングや意見交換会を通じて理想的な資源循環モデルの具体化を図った。また情報発信セミナーを開催し、参加者からは素材のリサイクル技術に対する高い関心が示され、特に樹脂分野への注目度が高いことが確認された。