令和6年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(無電柱化の推進に向けた基盤的調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、無電柱化の推進に向けた電柱の新設及び撤去に関する基盤的調査について書かれた報告書である。令和6年度エネルギー需給構造高度化対策事業として、東電タウンプランニング株式会社が実施した調査であり、無電柱化推進計画に基づく政策立案のための基礎情報整備を目的としている。調査では、令和5年度及び令和6年度に新設・撤去された電柱について、位置情報や座標データを用いて地図上への表示を行い、緊急輸送道路及び沿道への新設電柱の有無を含めた設置地点の特定を実施した。また、電柱の用途分析として、地図上から推察される用途、建柱パターン、一般送配電事業者への申込み状況等から、電柱の用途及び用途別本数を明らかにした。調査方法としては、国土地理院の人口集中地区データを活用し、緊急輸送道路の判定には国土交通省公表の道路中心線データを使用し、地理情報システムQGISによるデータ可視化を行った。調査結果では、2023年度上期から2024年度上期の期間において、目的別電柱新設では「その他」が50%以上を占め、官地・民地別では民地への新設が60%以上であった。供給申込における電柱新設は1~3本の小規模住宅分譲地への供給が大半で60%以上を占めている。人口集中地区への電柱新設は官地で19.7%、民地で11.1%であり、DID以外への新設が大半となっている。
