令和6年度ユニコーン創出支援事業(女性アントレプレナーのための地域密着型支援事業)事業報告書
報告書概要
この報告は、令和6年度に経済産業省が実施した女性アントレプレナーのための地域密着型支援事業について書かれた報告書である。日本では男性と比較して女性起業家の割合が少なく、起業家ネットワークへのアクセスが限定的であることや資金調達時のバイアスといった女性起業家特有の課題が存在することから、令和5年5月に経済産業省が女性起業家支援パッケージを策定し、総合的な支援方針を打ち出した。本事業の最終目的は各地域における女性起業家支援エコシステムの構築であり、メンタリングを通じた事業計画のブラッシュアップや支援機関のマッチングを行うことで、地域における女性起業家ロールモデルの育成と女性起業家特有の課題を理解した支援機関の育成を目指した。支援対象は、ビジネスモデルが未確立でも社会貢献への想いとアントレプレナーシップを持つ女性起業家と、すでに起業しており更なる成長を見据えた女性起業家である。事業はGIRAFFES JAPANという統一ブランドの下、全国9地域で実施され、823機関へのアプローチを行い延べ201機関が参画し、計40回のネットワーキングイベントに1,415人が参加した。女性起業家へのメンタリングを延べ200回実施し、参画機関へのメンター研修を64人が受講完了し、4地域でビジネスプラン発表会を開催して合計678人が参加した。アンケート調査結果では、参加者の満足度が高く、女性起業家に特化した支援の必要性が確認され、今後も継続的な支援プログラムの実施が求められている。