令和5年度「標準活用加速化支援事業(高精度3次元地図データに関する国際標準化)」報告書

掲載日: 2025年6月9日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局自動車課モビリティDX室
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報告書概要

この報告は、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社が令和5年度標準活用加速化支援事業として実施した高精度3次元地図データに関する国際標準化についての成果報告書である。本事業は、自動車分野に加えて多様な産業分野での高精度3次元地図データの利活用における国際標準化の検討が本格化することを見据え、日本が国際標準における議論をリードできるよう、オープン・クローズ領域の見極め、標準化戦略の検討、国際標準化団体への合意形成活動を行うことを目的としている。研究開発では、まず高精度3次元地図が活用されうる21のユースケースを洗い出し、その中から道路の高精度3次元マップデータをそのまま活用可能なもの、または自動運転向けダイナミックマップの仕様を道路以外でも活用可能なものという2つの条件により9つの優先調査領域に絞り込みを行った。さらに市場規模の算定を通じて、事故調査、道路設計、地下インフラ、空港での自律移動モビリティ、除雪車、GHG・燃費計測の6つを有望事業領域として選定した。これらの領域について、特許出願状況の調査、国際標準化団体への参画、ユースケース調査を実施し、CO2排出測定、事故再現シミュレーション、自律移動モビリティに関する実証実験を通じて技術的知見を深めた。最終的に6つの有望事業領域それぞれについて具体的な標準化シナリオと戦略、活動ロードマップを策定し、将来的な国際標準獲得を目指す指針を示している。