令和2年度「地域中小企業人材確保支援等事業(中核人材確保支援能力向上事業)」委託事業報告書
報告書概要
この報告は、地域中小企業における中核人材確保支援能力向上について書かれた報告書である。生産年齢人口の減少により人手不足が恒常化する中、中小企業では経営者の高齢化に伴う事業承継問題を含め、人材不足が経営課題の上位に挙げられている。特に成長・拡大を志向する中小企業では、企業の持続的成長・発展や地域活性化に必要な付加価値創出を担う中核人材確保を戦略的に進めることが求められており、経営支援機関等による経営支援から人材発掘支援、フォローアップまでのシームレスな支援が望まれている。
この課題解決のため、地域において複数の経営支援機関による連携体を形成し、効率的かつ効果的に中小企業の経営課題の明確化から人材確保等までの支援をシームレスに行える仕組みづくりの実証を行った。事業の実施においては、地域ネットワークの形成と担い手育成の二つの柱を軸として展開された。地域ネットワークの形成では、既存の連携体ではない新しいつながりの実現、分業体制のあり方の検証、連携体の持続性確保などを重点的に検証した。担い手育成では、経営支援機関の実力差を考慮した機関個別勉強会方式を採用し、機関内でのインフルエンサーから現場担当者への波及を図ることで、組織的な能力向上と持続性確保を目指した。コロナ禍という不透明な状況下でも、実際の経営者の挙動を通して研修の実効性を確認すべく企業戸別訪問を実施し、カリキュラムやツールのブラッシュアップを図った。