令和2年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業ミャンマー国・ヤンゴンティラワスマート複合都市交通回廊整備事業概略調査報告書(英語版)
報告書概要
この報告は、ミャンマーのヤンゴン・タンリン交通回廊開発に関するスマートシティ構想とインフラ整備について書かれた報告書である。ティラワ地区は工業団地開発により既に10,000人以上の雇用を創出しており、ヤンゴン市中心部に近接する立地から副都心としての高い発展可能性を有している。しかし、バゴー川による地理的分離のため、両地域間の開発は不十分な状況にある。本研究では、ヤンゴン中心部とティラワスマートシティを結ぶ適切な道路および鉄道接続の開発を主要目的とし、バゴー川横断における長大橋梁または地下トンネルの技術的検討を行っている。さらに、ティラワスマートシティの開発政策と中心市街地の都市開発、日本組織との協力可能性および資金調達スキームについても検討されている。ティラワウォーターフロント地区の人口は2020年の29万人から2065年には140万人への増加が予測されており、段階的開発計画の必要性が示されている。プロジェクト実現に向けては、国家レベルの推進体制確立、JICA・ADB・世界銀行等からの資金調達、基礎調査の実施、都市計画更新、インフラ整備マスタープランの策定、資金調達計画の策定が重要な課題として挙げられている。
