令和2年度産業経済研究委託事業(ローカルベンチマークを中心とした公的経営支援ツールのあり方や普及方法の検討)報告書
報告書概要
この報告は、ローカルベンチマークを中心とした公的経営支援ツールのあり方や普及方法について検討した調査報告書である。地域経済の稼ぐ力を維持・向上させるため、地域企業の経営状態を把握する健康診断ツールとしてのローカルベンチマークの普及促進が目的とされた。本事業では主に三つの調査が実施され、第一にローカルベンチマークガイドブックの検討・作成では、有識者による検討会を設置し企業経営者と支援機関を対象としたガイドブックを作成した。第二に公的経営支援ツールのあり方検討では、ローカルベンチマーク以外の公的支援ツールとの相違点を調査し、ローカルベンチマークを経営振り返りの入口として他のツールへの道筋を検討した。第三にミラサポplus活動レポートの検討・構築では、中小企業庁のDXの一環として企業経営者が入力・作成しやすい形態を検討・構築した。また金融機関におけるローカルベンチマークアンケート調査も実施され、認知度や活用状況、効果などが分析された。報告書では企業経営者への普及アプローチの重要性が強調され、企業経営者と支援者の対話をより円滑化するための方法論が検討されている。今後は地域単位でのローカルベンチマーク取り組み環境の整備が必要であるとの結論に至った。
