令和2年度国際ヘルスケア拠点構築促進事業(医療国際展開推進事業)報告書

掲載日: 2021年7月2日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループヘルスケア産業課国際展開推進室
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報告書概要

この報告は、日本の医療・ヘルスケア分野の国際展開を推進するための事業について書かれた報告書である。令和2年度に一般社団法人Medical Excellence JAPANが実施した国際ヘルスケア拠点構築促進事業の成果をまとめたものであり、新興国を中心とした世界の医療・ヘルスケア市場の急成長を背景として、日本の優れた医療技術・サービスの国際展開を通じて世界各国の社会課題解決に貢献することを目的としている。事業の主要な実施項目として、我が国への医療渡航についての認知度向上に向けたプロモーション活動、日本の医療・ヘルスケア分野の国際展開等に関連する事業、医療滞在ビザの身元保証機関登録制度の審査・報告業務等に関する補助業務の3つが挙げられている。新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定していた海外展示会への出展は取り止めとなり、代替としてWEBを活用したオンラインセミナーとプロモーションを実施した。中国とベトナムをターゲット国として設定し、過年度の海外プロモーション参加者に対するアンケート調査を実施したところ、感染症拡大の影響により海外出展に対する慎重な意見が多く寄せられた。日本の医療の強みとして、がん治療における手術成績の高さ、循環器系疾患における低侵襲治療技術、脳動脈瘤治療における適切な治療選択能力などが挙げられており、これらの技術・サービスを海外に発信することで日本の医療技術の優位性を訴求している。また、認証医療渡航支援企業や医療滞在ビザ発行機関の紹介を通じて、外国人患者の受入体制の整備状況についても報告されている。