令和2年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備事業「中学・高等学校等のIT関連部活への支援に関する調査研究」報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省が令和2年度に実施した中学・高等学校等のIT関連部活動への企業支援に関する調査研究について書かれた報告書である。Society5.0の実現に向けて若い世代のITリテラシー向上が不可欠である一方で、教育現場ではIT指導経験のある教師不足が深刻な課題となっている。小学校でのプログラミング的思考教育、中学校技術科でのプログラミング授業、高校での情報Ⅰ導入など教育課程改革が進む中、IT関連部活動においても指導経験のない教師が顧問を務めるケースが多く、教師の負担増加と生徒への適切な指導機会不足が生じている。この課題解決策として産業界による支援が期待されるものの、学校との接点不足により限定的な状況である。本調査は一般社団法人情報サービス産業協会、コンピュータソフトウェア協会、日本情報システムユーザー協会の会員企業105社を対象とし、IT関連部活動への支援実績と今後の支援可能性を調査したものである。IT関連部活動とは情報研究、プログラミング、アプリ開発、ロボット、アートサイエンス、eスポーツ等に取り組むパソコン部やプログラミング部、ロボット部等を指している。調査は令和3年2月から3月にかけてWEB上で実施され、株式会社リサーチワークスに委託された。
