令和2年度ヘルスケアサービス社会実装事業 (需要環境整備及び産業創出支援等事業) 調査報告書
報告書概要
この報告は、令和2年度ヘルスケアサービス社会実装事業について書かれた報告書である。本事業は、高齢化社会における健康・医療課題に対応するため、予防・進行抑制・共生型の健康・医療システムを構築し、生涯現役社会の実現を目指すものである。事業は健康経営、ヘルスケア市場、ヘルスケアイノベーションの三つの領域に分けて実施された。健康経営領域では、健康経営度調査を実施し、東京証券取引所上場企業3,675社を対象として2,523社から有効回答を得た。調査項目には従業員の健康保持・増進の位置づけ、推進組織の形態、課題把握と対応、各種検診の推奨、ストレスチェック実施、管理職教育、生活習慣病予防、禁煙対策、長時間労働防止策などが含まれた。健康経営アワード2021の運営、健康経営優良法人認定事務局の設置・運営、現地調査の実施も行われた。ヘルスケア市場領域では、成果連動型民間委託契約方式の普及に向けた環境整備、生涯現役社会実現に向けた調査、次世代ヘルスケア産業協議会のアクションプランに基づく各種調査が実施された。ヘルスケアイノベーション領域では、ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2021、Well Aging Society Summit Asia-Japan、Healthcare Innovation Hubの企画・運営が行われた。Healthcare Innovation Hubは、ヘルスケアベンチャー企業と事業会社等をつなぐワンストップ相談窓口として機能し、マッチング精度向上と情報発信強化が今後の課題として挙げられている。
