令和2年度固定価格買取制度等の効率的・安定的な運用のための業務(固定価格買取制度の事業実施状況等の確認に関する調査)調査報告書

掲載日: 2021年7月29日
委託元: 経済産業省
担当課室: 関東経済産業局資源エネルギー環境部新エネルギー対策課
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令和2年度固定価格買取制度等の効率的・安定的な運用のための業務(固定価格買取制度の事業実施状況等の確認に関する調査)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、固定価格買取制度における太陽光発電事業の不適切事案調査について書かれた報告書である。令和2年度に実施された本調査は、改正FIT法施行後も続く標識や柵塀等の未設置問題に対応するため、関東経済産業局管内の疑義のある600件のFIT認定設備を対象としてアンケート調査と現地確認を行った。アンケート調査では76.3%の回収率で434件の有効回答を得て、認定基準の遵守状況や対応計画について詳細に把握した。現地確認では実際に設備を訪問し、標識や柵塀の設置状況を直接確認することで、書面調査では把握できない実態を明らかにした。調査の結果、多くの事業者が法令要件を理解しているものの、依然として不適切な設置事例が存在することが判明し、個別指導や厳格な対応の必要性が確認された。また、地域活用電源のベストプラクティス案件についても調査を実施し、災害時の電力レジリエンス強化に向けた優良事例を収集した。本調査により得られた知見は、FIT法の適正な執行を図るための経済産業局業務支援に活用され、再生可能エネルギーの健全な普及促進と制度の信頼性確保に貢献している。