令和2年度化学物質安全対策(有害性情報に関する調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、化学物質の環境への排出量を把握し管理改善を促進する化管法見直しに伴うGHS分類事業について書かれた報告書である。令和元年6月に化管法の制度見直しが行われ、最新の有害性情報等を踏まえた第一種及び第二種指定化学物質の見直しが実施された結果、新規指定候補物質として271物質が選定された。本事業では、これらの候補物質のうち過去に政府GHS分類が実施されていない152物質から優先付けを行い、100物質程度を抽出してJIS Z 7252に規定される物理化学的危険性と人健康有害性の分類を実施した。具体的には爆発性等17項目と急性毒性等6項目について、ガイダンス記載の情報源より調査し専門家によるGHS分類を行った。また、経済産業省が公表している混合物分類判定システムについて、独立行政法人製品評価技術基盤機構が提供する各種GHS情報との連携を検討し、対象物質見直し後の事業者における円滑な対応を促進する検討を実施した。本調査は全てGHSに関連する内容であり、GHS分類と混合物分類判定システムの2つの主要な部分に分けられ、各パートで得られた情報を相互に共有しながら事業を進めた結果、化管法新規指定候補物質の適切な分類と事業者の対応支援体制の構築が図られた。
