令和2年度学びと社会の連携促進事業(「未来の教室」(学びの場)創出事業)最終報告書

掲載日: 2021年8月31日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループサービス政策課教育産業室
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報告書概要

この報告は、経済産業省が令和2年度に実施した「未来の教室」学びと社会の連携促進事業について書かれた報告書である。経済産業省では2019年6月に発表した「未来の教室」ビジョンに基づき、学びのSTEAM化、個別最適化された学び、教育環境の整備という3つの柱を軸として、学び手自身が学びを設計する未来の教育の実現を目指している。本事業では平成31年度から継続する取組みを引き継ぎ、さらなる課題抽出と検証を進めるとともに、制度論も含む議論に資する調査・広報を実施することで人一生の学び環境づくりを推進した。

具体的な取組みとして、研究会の運営と調査報告書の作成、「未来の教室」ポータルサイトの構築・運営、実証事業の実施、STEAMライブラリー構築事業、広報・周知普及の取組み、実現に向けたロードマップ策定の6つの柱で事業を展開した。研究会においてはSTEAM検討ワーキンググループを6回開催し、経産省が目指すSTEAM学習の在り方やコンテンツ要件について検討を重ね、最終的に報告書を取りまとめた。また地域×スポーツクラブ産業研究会では部活動改革をテーマに10回の研究会を実施し、子どものスポーツ環境の現状と課題を調査整理して中間取りまとめを行った。

STEAMライブラリー構築事業では、宇宙をテーマとしたコンテンツ開発を中心に、小学生編から高校生編まで各発達段階に応じた教材を作成した。宇宙食、宇宙建築、人工衛星、宇宙開発史の失敗事例など多様な切り口から理科、社会、国語、英語等の教科横断的な学習プログラムを構築し、実際の授業で活用できるワークシートや動画教材も併せて整備している。これらの取組みを通じて「未来の教室」ビジョンの具現化と国民運動化を図り、EdTech業界の振興と教育DXの推進に寄与することを目指している。