令和2年度女性活躍推進のための基盤整備委託事業(ダイバーシティ経営普及・定着手法開発等事業)事業実施報告書
報告書概要
この報告は、女性活躍推進のための基盤整備委託事業として実施されたダイバーシティ経営普及・定着手法開発等事業について書かれた報告書である。経済のグローバル化や少子高齢化が進む中で、企業競争力強化のために人材一人ひとりが多様な能力を最大限発揮する「ダイバーシティ経営」の推進が必要となっている。特に中堅・中小企業において人材強化が重要な経営課題となっており、この課題解決に向けた取組が求められている。本事業では企業におけるダイバーシティ経営の取組推進に関する実態調査を実施し、304社から回答を得た。調査結果から、回答企業の多くが高付加価値製品・サービスによる競争力強化を重視しながらも、既存事業の継続・強化と国内マーケットに重きを置く傾向が明らかになった。また、ダイバーシティ経営の普及啓発のための方針及び手法等の開発として、検討委員会を設置し、普及啓発ツールの作成とダイバーシティ経営診断ツールの改訂を行った。さらに地域ごとのダイバーシティ経営普及に関する方針検討も実施した。今後の課題として、他省庁の類似事業との連携検討、ダイバーシティ経営の支援者育成と確保、さらなる推進のためのEBPMの仕組み構築が挙げられている。
