令和2年度化学物質安全対策(第一種特定化学物質含有製品等の安全性に関する調査)報告書

掲載日: 2021年10月14日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課化学物質安全室
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報告書概要

この報告は、令和2年度化学物質安全対策における第一種特定化学物質含有製品等の安全性に関する調査について書かれた報告書である。

化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)では、難分解性、高蓄積性、人又は高次捕食動植物への毒性のある化学物質を第一種特定化学物質に指定し、製造輸入を原則禁止している。本調査は第一種特定化学物質等による環境への影響を未然に防止しているかを確認するため、試買検査による製品中における第一種特定化学物質の含有実態等についての調査を実施したものである。

調査は2部構成で実施され、第1部では2,4,6-トリ-ターシャリ-ブチルフェノール(TTBP)を調査対象物質とした。この物質は平成13年1月6日に化審法の第一種特定化学物質に指定されており、分子式C18H30O、分子量262.43の化学物質である。第2部ではペンタクロロフェノール又はその塩若しくはエステル含有製品を調査対象とした。

ペンタクロロフェノール(PCP)の含有試験については、ガスクロマトグラフタンデム質量分析計を用いて実施し、調査対象製品25試料のうち試料#23の1試料からPCPが定量下限以上検出された。試料#23は水に溶解するため溶出試験は実施困難であったが、製品中PCPの水への溶出率は100%になると想定される結果となった。