令和2年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(国際エネルギースタープログラム実施事業)報告書
報告書概要
この報告は、ディスプレイ製品の国際エネルギースタープログラムにおける試験方法について書かれた報告書である。
報告書では、まずエネルギースタープログラムの目的と背景について説明し、地球環境保護の観点から消費者及び事業者に対してエネルギー効率の高いオフィス機器等の使用を促進し、機器の待機時消費電力や動作時消費電力の削減を図ることを目指していると述べている。対象製品としては、コンピュータディスプレイ、テレビ、プロジェクター、サイネージディスプレイ、タイルドディスプレイシステムなどの映像表示機器が含まれている。
試験方法については、製品の消費電力測定における詳細な手順が規定されており、特に輝度試験、オンモード試験、スリープモード試験、オフモード試験の各段階について具体的な測定条件と手順が示されている。輝度試験では、被試験機器の明度及びコントラスト水準を最大値に設定し、規定の試験映像信号を表示させて輝度を測定することが求められている。オンモード試験では、自動明るさ調節機能の有無により異なる手順が定められており、IEC 62087規格に準拠した動的放送コンテンツ映像信号を用いた測定が基本とされている。
スリープモード試験では、製品をホストマシンに接続した状態で消費電力を測定し、複数のスリープモードがある場合にはすべてのモードで測定を実施することが規定されている。また、HDR機能を有する製品については、VESA DisplayHDR規格に従った追加の輝度試験が要求されており、適合するDisplayHDR性能ティアを報告することが求められている。
