令和2年度省エネルギー促進に向けた広報事業(小売事業者表示制度の普及・調査分析事業)報告書

掲載日: 2021年11月4日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部省エネルギー課
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報告書概要

この報告は、令和2年度省エネルギー促進に向けた広報事業として実施された小売事業者表示制度の普及・調査分析について書かれた報告書である。省エネ法に基づくトップランナー制度や小売事業者表示制度により、消費者の省エネ機器選択を促進することが目的である。報告書は二つの主要な取り組みを扱っている。

第一に、小売事業者向けのラベリング制度理解と活用に関するカリキュラム開発である。店頭販売員や電話オペレーター等の顧客対応担当者と、販売部門管理者や店長等の責任者に区分して対象者を設定した。カリキュラムは1コマ10分程度の複数章で構成され、テキスト、教科書、音声付き動画の三つの媒体で作成された。内容は家庭部門の省エネ必要性、省エネ法と小売事業者表示制度、統一省エネラベルの解説、支援ツールの活用方法等を含んでいる。

第二に、小売事業者表示制度見直しの審議に必要な調査を実施した。エアコン、テレビ、温水機器について、気候条件や世帯人数に関する換算係数の検討、エネルギー単価の検討、多段階評価基準の検討及び表示事項の検証を行った。特にヒートポンプ給湯器の効率計算方法やガス・石油給湯器の換算方法について詳細な分析を実施した。

実証実験では消費者の機器選択における統一省エネラベルの効果を検証し、ラベリング制度の有効性を確認した。このような取り組みを通じて、小売事業者の理解促進と消費者の省エネ機器選択支援を図り、さらなる省エネ機器普及を目指している。