令和2年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(Gビズインフォの保守・運用および機能改修に関する調査研究)最終報告書
報告書概要
この報告は、令和2年度に実施されたGビズインフォの保守・運用および機能改修に関する調査研究について書かれた報告書である。Gビズインフォは、全府省庁が保有する法人情報を法人番号で紐づけして一括検索・閲覧・取得が可能なオープンデータプラットフォームであり、政府による効率的な政策立案・執行と民間事業者の新サービス創出を目的として平成29年1月に公開された。本事業では、法人活動情報のデータ収集・追加、ユーザ支援、稼働環境構築整備、保守・運用の4つの主要業務を実施した。データ収集については、各府省庁から提供された約16万件の法人活動情報と特許庁から提供された約600万件の特許情報を新規登録し、また政府機関のウェブサイトから法人基本3情報や財務情報等を日次で自動取得してデータの拡充を図った。ユーザ支援では、システム管理者、データ提供者、一般利用者からの技術的な問合せに対応し、API利用方法やデータ取得手順等について支援を行った。稼働環境については、利用状況に応じた最適な環境構築を検討し、新稼働環境の構築を実施した。保守・運用では、稼働監視、障害対応、セキュリティ監視を継続的に実施し、掲載情報の適切な管理を行った。特に重要な成果として、グラフデータベースをAmazon Neptuneに移行することでSPARQLサービスの改善を実現し、問合せ対応の軽減やサービス稼働率の向上といった運用効果が確認された。
