令和2年度戦略的基盤技術高度化支援事業(中小企業・小規模事業者向け研究開発支援事業における審査スキーム等の高度化・効率化に関する調査)調査報告書

掲載日: 2021年11月9日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁経営支援部技術・経営革新課
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令和2年度戦略的基盤技術高度化支援事業(中小企業・小規模事業者向け研究開発支援事業における審査スキーム等の高度化・効率化に関する調査)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、中小企業庁が実施する戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)の審査スキーム等の高度化・効率化に関する調査について書かれた報告書である。令和2年度の調査では、実際のサポイン事業採択事務を実施しながら、審査業務の効率化と高度化を図るための検証が行われた。事業は2つの主要ブロックに分かれ、第一は令和2年度サポイン事業に係る採択事務の実施であり、評価システムの整備から外部評価委員への委嘱、申請書の整理、評価実施、データ集計まで12の作業工程を含んでいる。評価システムでは約350件の申請書を対象に約450名の外部評価委員による評価を実施し、セキュリティ対策や障害対応も含めた運用管理を行った。第二は業務の効率化・高度化のための調査・検証であり、過去の関係調査事業の成果も活用しながら審査スキームの改善策を検討している。特に事業化評価においては、評価者の相対評価に基づく評価点の重みづけという新たな手法を導入し、より高い評価力を有する評価者による評価に重みを与える相対評価スキームを実施した。また、新型コロナウイルス感染症の影響を把握するため、既存のサポイン採択企業300社を対象とした緊急アンケート調査も実施された。調査結果として、申請書のデジタル化と一覧リストの自動作成、地方経産局の業務負担軽減策としてのヘルプデスク設置と申請書アップロードサイトの構築などの具体的な改善提案がまとめられている。