令和2年度重要技術管理体制強化事業(対内直接投資規制対策事業(外国投資ファンド等の動向調査))調査報告書

掲載日: 2022年2月22日
委託元: 経済産業省
担当課室: 貿易経済協力局貿易管理部安全保障貿易管理政策課国際投資管理室
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報告書概要

この報告は、対内直接投資規制対策における外国投資ファンド等の動向調査について書かれた報告書である。日本の対内直接投資規制は外国為替及び外国貿易法に基づき、国の安全や公の秩序維持の観点から実施されており、令和2年5月の法改正を受けて適正な運用のため外国投資家の動向調査が実施された。調査対象として世界における買収等の投資事例を分析し、株式会社アイ・アール ジャパンが機関投資家データベースを活用して公開資料の収集分析やヒアリング調査を行った。世界最大規模の資産運用会社として、ブラックロック、ザヴァンガードグループ、ステートストリートグローバルアドバイザーズなどが総資産3兆ドルから5兆ドル規模で運用を行っており、これらの機関は主にインデックス運用やクオンツ運用を中心として日本企業への投資を実施している。日本株投資額では上位機関が数兆円規模の投資を行い、不動産投資信託や主要企業への大量保有報告書の提出実績が確認されている。買収事例では中国企業による欧州半導体メーカーの買収や、米中の投資ファンドによるアジア再生可能エネルギー企業への投資などが具体的に分析されており、これらの投資は技術移転や生産能力拡大を目的とした戦略的投資の側面を持っている。