令和2年度製造基盤技術実態等調査(空飛ぶクルマの実現に向けた制度整備等に関する調査)調査報告書

掲載日: 2022年3月29日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局産業機械課
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報告書概要

この報告は、空飛ぶクルマの実現に向けた制度整備等に関する調査について書かれた報告書である。

経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」において2018年12月に取りまとめられたロードマップに基づき、制度整備を進めるための具体的な議論を深めることを目的として実施された。本調査では、官民協議会実務者会合を16回開催し、技術開発及び制度整備の議論を促進した。また、短期・中長期の課題整理と国際的な制度整備動向の調査を行った。

実務者会合は情報共有の場として機能し、その下に機体の安全基準WG、操縦者の技能証明WG、運航安全基準WGの3つのワーキンググループが設置された。各WGでは専門家が知見を共有し、各論点について検討を行った。さらに、2023年、2025年、2030年等に想定される主要なユースケースを整理するためのユースケース検討会も開催された。

機体の安全基準WGでは、eVTOLに関する特別要件の整理と、遠隔操縦や自動・自律飛行等を踏まえた安全性基準整備について検討した。操縦者の技能証明WGでは、操縦者・整備者に求められる要件整理と、遠隔操縦・自律飛行における技能証明の考え方について議論した。運航安全基準WGでは、計器飛行方式の適用、飛行高度・エリアの検討、離着陸要件について検討を行った。

また、欧州では新たなCertifiedカテゴリーUASのための制度検討が進められており、都市部での無人機運航に向けた運航管理の在り方や、Vertiportの技術要件について検討が行われている状況が調査結果として報告されている。