令和2年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた調査)報告書

掲載日: 2022年5月19日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループ物流企画室
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令和2年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた調査)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、自動走行ロボットの事業化に向けた技術標準化、制度整備、社会実装について書かれた報告書である。報告書では、国内外における自動走行ロボットの標準化動向を詳細に調査し、海外の先進事例や規制フレームワークの現状を分析している。また、他の車両や機体である自動運転車やドローンの法制度や標準化の状況を参照し、自動走行ロボットの制度設計における課題と解決策を検討している。事業化に向けた実証実験におけるアセスメント手法や必要なデータ収集項目についても整理されている。ビジネスモデルの観点からは、配送用途における自動走行ロボットの経済効果を多角的に分析し、遠隔・非対面・非接触での配送ニーズ、生活必需品調達の社会的課題、ラストワンマイル配送における人手不足解消、再配達削減などの社会的インパクトを定量的に評価している。さらに、配送業務と連携した防犯や高齢者見守りサービスの可能性についても言及している。報告書は官民協議会の設置を提言し、産業界と行政機関の連携による制度整備と技術開発の推進を重要な施策として位置づけている。これらの取組みを通じて、自動走行ロボットの社会実装を加速し、持続可能な物流システムの構築を目指している。