令和2年度補正持続化給付金審査等事務事業 銀行口座情報の不備によって給付を行えない事例及びその対処として有効な方法の調査・整理

掲載日: 2022年12月8日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁長官官房総務課
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報告書概要

この報告は、令和2年度補正持続化給付金審査等事務事業における銀行口座情報の不備によって給付を行えない事例及びその対処として有効な方法について書かれた報告書である。デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社が2022年6月に経済産業省中小企業庁に提出した調査結果をまとめたものである。

銀行口座の不備によって給付を行えない事例は3つの大きな類型に分類される。第一に口座番号(広義)に不備がある場合で、これには金融機関コード相違、支店コード相違、預金種別相違、口座番号(狭義)相違が含まれる。第二に口座名義に不備がある場合で、入力された口座名義カナが金融機関登録情報と相違している状況である。第三に口座自体に不備がある場合で、口座解約、本人死亡、口座凍結、その他の問題が該当する。

これらの不備に対処するため、本事業では3つの主要な施策を実施した。申請画面における入力バリデーションでは、入力規則に反する文字が使用された場合に申請画面で修正を指示した。属性チェックでは、文字属性に問題がないか確認し、振込データが全銀フォーマットに即しているかを検証した。口座事前確認では、振込実施前に口座のステータスや口座情報の正誤を確認した。

これらの施策を組み込んだ業務プロセスで事業を開始したが、口座不備により振込後に組み戻しとなる事例が一定数発生した。組み戻しが発生した場合は原因を特定し、申請者にエラー補正を依頼した。エラー事例と組み戻し事例の調査分析を通して、申請画面における入力バリデーションの最適化とエラー補正手順の改善に取り組み、事務局による補正が可能な軽微なエラーについて補正パターンを追加し、申請者へのエラー補正依頼を削減した。