令和4年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(統計の活用促進に繋がるコンテンツに関する調査事業)調査報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業における統計活用促進に関するコンテンツ調査について書かれた報告書である。令和4年度に実施された調査では、現行のグラレスタシステムに対する改善要望を収集し、具体的な改善案を検討している。
調査は利用者アンケート、経済産業省担当職員へのヒアリング、WEBおよびTableauの操作性に関するヒューリスティック調査の3つの手法で実施された。利用者アンケートでは「R2グラレスタへのカテゴリ選択の追加」「R3グラレスタ用データ転記ツールの開発」などの要望が寄せられ、職員ヒアリングでは運用面での改善や操作性改善の必要性が指摘された。
改善の方向性として5つの大きな方針が設定され、それらに基づいて18件の具体的改善案が提示された。主な改善案にはピクトグラム選択画面の作成、既存画面へのフィルター追加、WEB画面とTableau画面のUI改善、検索用辞書データ作成手順の改善、統計データの拡充などが含まれている。
各改善案について重要度、緊急度、開発規模、スケジュールを多面的に検討した結果、18件中7件が令和4年度実施として採用され、4件が令和5年度以降に見送り、1件が対応済みによる不採用、6件が不採用となった。採用された項目には、データ転記ツールの開発、チェックツールの開発、棒グラフ機能の説明追加、グラフ単位表示位置の変更、スマートフォン視認性の維持、パンくずリストの改善、辞書データの半自動生成が含まれている。