令和4年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(化学物質管理に関連するデータの連携のために必要な事項等のフィージビリティ調査)調査報告書

掲載日: 2023年5月12日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課
元の掲載ページ: 掲載元を見る
令和4年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(化学物質管理に関連するデータの連携のために必要な事項等のフィージビリティ調査)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、化学物質管理に関するデータの連携のために必要な事項等のフィージビリティ調査について書かれた報告書である。経済産業省は、化学物質管理の質等の更なる向上を図るため、各種化学物質管理法令や事業活動等における化学物質管理に関する情報を連携させ、化学物質管理に必要な情報をワンストップ的に情報集約・発信する情報基盤の構築を検討している。本調査では、NITE-CHRIPを中心とした情報基盤を想定し、システム間のデータベースを連携させる方法等に関する調査と、化学物質管理に関するデータの公開・非公開に関するルール策定の二つの主要な調査を実施した。データベース連携については、Phase1.0からPhase2.0までの三段階の連携レベルを設定し、API連携やデータ事前格納の有無により四つの連携パターンを検討した。調査対象として国内の化学物質管理関連データベースを選定し、各データベースの担当者へのヒアリングを通じて連携可能性を整理した。また、データの公開・非公開に関しては、情報公開法の不開示情報や国内外のオープンデータ基本指針等を踏まえ、原則公開を基本としつつ、個人情報や法人の権利利益を害するおそれがあるもの等については非公開とする考え方を整理した。非公開情報についても、必要性に応じて効果とリスクを比較検討し、限定公開の可能性を検討することとした。技術的な非公開情報の保有・活用方法として、公開情報と非公開情報のデータベースを分けて管理し、非公開情報については各省庁のLANやGSSネットワークを通じた連携を想定している。利用者の認証・認可については、対面、郵送、電話、電子メール等の本人確認方法を検討した。調査実施にあたっては、事業者を中心とした検討会を三回開催し、調査方針・内容等について意見を聴取した。