令和4年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(医療機器の安定供給に関する調査)最終報告書

掲載日: 2023年6月9日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグル-プヘルスケア産業課医療・福祉機器産業室
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報告書概要

この報告は、医療機器の安定供給に関して書かれた報告書である。株式会社NTTデータ経営研究所が令和4年度に実施した「医療機器の安定供給に関する調査」の最終報告書として、日本における医療機器や医療機器部素材の海外依存の高さと、新型コロナウイルス感染症や国際情勢の変化等による供給途絶リスクについて包括的に調査・分析している。報告書では、リスク資源の利用に依存している医療機器の実態調査、医療機器の部材供給に関する調査、医療機器の安定供給に向けた企業の事例調査という3つの主要な調査を実施している。リスク資源については、供給途絶リスクのある5物質を選定し、医療機器メーカーを対象としたアンケート調査とヒアリング調査を通じて、縫合糸、整形用品、麻酔器、呼吸補助器、内臓機能代用器、医療用エックス線装置等の重要医療機器における原材料依存の実態を明らかにしている。また、国内における医療機器部素材の供給拒否問題についても調査を行い、採算性やPL法等の事業リスクに起因する部材供給途絶の状況を把握している。企業の安定供給に向けた取組事例として、海外大手医療機器メーカーや国内外他製造業における先進的事例、半導体需給ひっ迫への対応策等を分析し、複数の調達先からの調達、サプライヤーとの適正評価・見直し、部素材の仕様統一、BCPの推進に向けた環境整備等の具体的対策を提示している。最終的に、業界団体や規制当局等との連携による部素材の確保、部材供給メーカー生産終了時の働きかけ等を含む12の安定供給対策を提言している。