令和4年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業(産業保安表彰等)報告書
報告書概要
この報告は、産業保安分野における経済産業大臣表彰の実施について書かれた報告書である。経済産業省では電気、ガス、鉱山、火薬類の各分野において、保安活動を推進し保安意識の高揚を図ることを目的に、優れた取組を行う事業者や個人を表彰する制度を運営している。本事業は技術基準等の見直しに資する情報収集と、事業者の自主的な安全確保の取組を促進することを目的として実施された。令和4年度においては、電気保安功労者42件、ガス保安功労者4件、全国鉱山保安表彰24件、火薬類保安功労者23件の表彰が行われた。電気分野では審査会を経て表彰式を開催し、その他の分野では推薦書の取りまとめと表彰式の準備・実施が行われた。事業のとりまとめでは、各分野における審査基準や選考方法の見直しが検討された。ガス分野では申請者が少数である問題があり、鉱山分野では中小企業からの推薦が少なく地域格差がある課題が明らかとなった。火薬分野では都道府県からの推薦体制に課題があることが判明した。今後の改善策として、審査基準の明確化、推薦支援の充実、若手従事者への表彰機会拡大などが提案されている。これらの表彰制度を通じて産業保安分野全体の安全レベル向上と保安意識の醸成を図ることが重要とされている。
