令和4年度化学物質安全対策(インベントリ関連調査)報告書

掲載日: 2023年6月16日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課オゾン層保護等推進室
委託事業者: 株式会社数理計画
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報告書概要

この報告は、日本の温室効果ガス排出量のうち代替フロン等4ガス(HFCs、PFCs、SF6、NF3)について、2021年インベントリの集計および推計方法の改善に関する調査結果をまとめた報告書である。気候変動枠組条約事務局への提出とフロン排出抑制法に基づく包括的対策の基礎データ整備を目的として実施された。調査では、HFC等製造、発泡・断熱材、エアゾール等、冷凍空調機器、洗浄剤・溶剤等、半導体等製造、電気絶縁ガス使用機器、金属製品、消火剤の9分野25業種について、各業界団体からの基礎データ収集と排出量の集計・推計を行った。特に、パリ協定下の透明性枠組みガイドラインに対応するため、地球温暖化係数をIPCC第4次評価報告書から第5次評価報告書の値に変更し、2006年IPCCガイドラインの2019年改良版に準拠した算定方法の検討を実施した。半導体分野では新たなTier2a算定方法に対応する調査票ファイル及び集計ファイルの修正案を作成している。また、附属書I国における2020年実績の代替フロン等4ガス排出量の報告状況を整理し、各国の排出量データを比較分析した。調査結果によると、2021年の各分野における排出量は前年と比較して一定の変動を示しており、特に半導体製造分野や電気絶縁ガス使用機器分野において顕著な推移が確認された。