令和4年度燃料安定供給対策に関する調査事業(石油製品の卸・小売価格モニタリング調査(特定地域実態把握調査))報告書
報告書概要
この報告は、令和4年度の燃料安定供給対策における石油製品の卸・小売価格モニタリング調査について書かれた報告書である。調査対象地区における石油製品価格の月次および週次推移を令和4年4月から令和5年3月まで継続的に調査し、その変動状況を詳細に分析している。令和4年4月時点では月間平均価格が160.9円であったが、5月には前月比マイナス5.0円の155.9円まで大幅に下落した。6月には一転して前月比プラス3.7円の159.6円へと上昇し、価格変動の不安定さが顕著に現れた。7月以降は再び下落基調となり、158.1円、8月155.2円と段階的に価格が低下していった。9月には156.3円とわずかに上昇したものの、10月から11月にかけては154.8円、152.6円と継続的な下落が観察された。12月には153.6円へと小幅な回復を見せ、令和5年1月は154.2円まで上昇したが、2月には153.1円に下落し、3月は前月と同水準の153.1円で推移した。週次データによる分析では、月内での価格変動も詳細に追跡されており、短期的な価格変動要因の把握が可能となっている。全体として、令和4年度における石油製品価格は上昇と下落を繰り返しながらも、年度後半にかけて緩やかな安定化傾向を示している。