令和4年度石油・ガス供給等に係る保安対策調査等事業(特定設備検査規則の第二種特定設備に係る例示基準の見直し調査)報告書

掲載日: 2023年8月4日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業保安グループ高圧ガス保安室
委託事業者: 高圧ガス保安協会
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令和4年度石油・ガス供給等に係る保安対策調査等事業(特定設備検査規則の第二種特定設備に係る例示基準の見直し調査)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、高圧ガス保安法に基づく第二種特定設備の技術基準(別添7)の見直しに関する調査報告書である。高圧ガス保安協会が令和4年度に実施した調査事業として、石油コンビナート等における高圧ガス設備の安全確保のための技術基準更新を目的としている。

調査では、現行の別添7と最新の日本産業規格JIS B 8267(圧力容器の設計)との比較検討が行われた。別添7は制定以来見直しが行われておらず、最新技術基準との不整合や事業者の技術活用阻害といった問題が生じている状況である。

委員会は学識経験者、高圧ガス事業者、特定設備製造者、エンジニアリング事業者、材料製造者、検査機関の代表者により構成され、令和4年7月から令和5年3月まで4回の委員会と書面審議を実施した。

調査結果として、総則、材料、加工、溶接、構造、検査方法、引用規格の各分野について詳細な比較分析が行われた。技術的課題については、規定内容が同等で見直し不要なもの、軽微な違いで技術的課題とならないもの、技術的課題があり対応が必要なものの三つに分類された。

主要な技術的課題として、適用範囲における設計圧力制限の廃止、用語定義の明確化、規格材料の更新、溶接継手における非破壊検査へのデジタル検出器適用、プレートフィン熱交換器の技術基準追加などが挙げられている。これらの課題に対して、ASME BPVC Section VIII Division 1の最新版も参考とした対応案が検討されている。