令和4年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(Gビズインフォの保守・運用)最終報告書
報告書概要
この報告は、令和4年度におけるGビズインフォの保守・運用に関して書かれた報告書である。
Gビズインフォは、全府省庁が保有する法人情報を法人番号で紐付けて一括検索・閲覧・取得可能なオープンデータサイトであり、補助金、表彰、届出・認定、調達、特許、財務情報等の法人活動情報をAPI形式でも提供している。本事業では、株式会社日立社会情報サービスが2022年4月から2023年2月まで、システムの保守運用、データ収集・追加、ユーザー支援、機能改修等を実施した。
データ拡充においては、特許データを含む約558万件の法人活動情報を登録し、年度内に約9万件の新規データを追加した。法人番号付番率は97.0%、データ登録率は91.2%と高い品質を維持している。主要な改修として、営業品目コードの取り扱い変更に伴うシステム改修、補助金情報における出典元情報の明確化、BIツールの導入による利用状況分析環境の構築を行った。
ユーザー支援では、システム管理者、データ提供者、一般利用者に対して約60件の技術支援とシステム変更対応を実施した。保守運用面では、24時間365日の稼働体制を維持し、画面サービス、REST-API、SPARQL-APIともに100%の稼働率を達成した。
利用状況については、月間40万以上の画面訪問数、1.3万以上のAPI訪問数を記録している。事業実施上の知見として、営業品目コード変更への対応課題、BIツール活用の拡張可能性、法人活動データの利活用活性化に向けた将来構想について検討を行った。今後は、他システムとの連携によるワンスオンリー実現、データ利活用を促進するオンラインコミュニティ整備、民間データ収集のためのインセンティブ設計等が課題として挙げられている。
