令和4年度燃料安定供給対策に関する調査事業(石油ガス価格調査)調査報告書

掲載日: 2023年8月25日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課
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報告書概要

この報告は、日本におけるLPガス(液化石油ガス)の価格動向について書かれた報告書である。令和4年4月から令和5年2月までの期間における全国平均販売価格の推移を詳細に記録しており、家庭用LPガスの使用量別価格(5㎥、10㎥、20㎥、50㎥)の変動を2か月ごとに調査している。4月末時点では家庭用10㎥が8,572円であったが、6月末には8,802円、8月末には8,824円、10月末には8,832円、12月末には8,859円、翌年2月末には8,869円と段階的に上昇し、年間を通じて約300円の値上がりを示した。卸売価格についても同様の上昇傾向がみられ、175.6円/kgから最終的に163.4円/kgまで変動している。価格変動の背景として、原油の輸入価格とLPG輸入価格の影響が大きく、原油価格は83,247円/kℓから95,880円/kℓまで上昇した後、82,444円/kℓまで下落し、その後71,913円/kℓとなった。LPG輸入価格も108,922円/tから107,689円/tへと変動し、国際市場の価格変動が国内のLPガス価格に直接的な影響を与えていることが明確に示されている。報告書には過去の価格データも含まれており、1987年度から2022年度までの長期的な価格推移が記録されている。特に2021年度以降は国際情勢の影響により価格の上昇傾向が顕著となり、サウジアラムコ社のCP(契約価格)設定による価格決定メカニズムも詳細に説明されている。