令和4年度価値創造チャレンジ事業(中小企業経営支援等対策委託費)中堅・中小企業とスタートアップの連携による価値創造チャレンジ事業

掲載日: 2023年8月25日
委託元: 経済産業省
担当課室: 関東経済産業局産業部製造産業課
委託事業者: 株式会社リバネス
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報告書概要

この報告は、中堅・中小企業とスタートアップの連携による価値創造について書かれた報告書である。2022年度関東経済産業局委託事業として、株式会社リバネスが実施した中堅・中小企業とスタートアップの連携促進プログラムの成果を詳述している。

従来の大手企業主導のサプライチェーンに加えて、中堅・中小企業が主体的にスタートアップと連携し、「両利きの経営」を実践することで既存事業の成長と新たな価値創造を同時に追求する取り組みが紹介されている。デジタル化やグリーン化による社会・産業構造の変化、さらに新型コロナウィルスの影響により不確実性が高まる中、中堅・中小企業は自社リソースのみでは限界があり、外部との連携が重要となっている。

本事業では、グローバルニッチトップ企業、地域未来牽引企業、サポイン企業など高い技術力を有する約1650社を対象とし、約250名のスタートアップとのマッチングを実施した。8自治体、12地銀、9産業支援機関からなる29の地域サポート機関が参画し、地域一体となった推進体制を構築したことが特徴である。

連携パターンは5つに分類され、中堅企業の既存事業課題をスタートアップ技術で解決するもの、中堅企業の新商品開発をスタートアップ技術で支援するもの、スタートアップの技術課題を中堅企業の既存技術で解決するものなどが含まれる。その結果、25件において具体的な連携が開始され、うち13件が外部公開された。エルグとアイ’エムセップによる炭素めっき技術の融合、ヨコオとQoloによる立ち作業可能な車椅子開発、デイブレイクとスマートハンドレッドによる冷凍解凍技術の連携など、多様な分野での革新的な取り組みが実現している。