令和4年度内外一体の経済成長戦略構築 にかかる国際経済調査事業(APECエコノミーにおける 日本発フェムテック製品・サービスの 展開可能性に関する基礎調査)調査報告書~詳細版~

掲載日: 2023年9月1日
委託元: 経済産業省
担当課室: 通商政策局アジア太平洋地域協力推進室, 経済産業政策局経済社会政策室
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報告書概要

この報告は、APECエコノミーにおける日本発フェムテック製品・サービスの展開可能性について書かれた報告書である。フェムテックは女性特有の健康課題に先進技術を用いた製品・サービスで解決策を提供する分野であり、女性の社会進出や経済活動における活躍を後押しするものとして、欧米を中心に成長を続けている。本調査では、APEC域内の潜在性の高い市場として韓国、シンガポール、台湾、米国の4エコノミーを選定し、各エコノミーにおけるフェムテック市場形成に影響を与える各種マクロデータ、女性の活躍および健康に関するデータ・指標を日本と比較可能な形で整理した。調査対象エコノミーの選定にあたっては、女性がフェムテックという新しい技術やサービスを受け入れる素地と企業がビジネスをしやすい環境を整備している観点から、国際機関が発表する関連指標を使用し、総合スコアが上位5位以内に入った回数が日本より多かった4エコノミーを選定した。各エコノミーのフェムテック製品・サービス市場規模、需要、浸透度に関する情報、主要プレイヤー、女性特有の健康課題に対する捉え方や対処方法に関する文化的社会的背景、性教育の実態、政府の施策および予算、関連する法規制等について詳細な調査を実施した。また、APECエコノミーにおける女性の健康に関するリテラシー向上を図るとともに、フェムテック産業の普及や日本企業の進出支援を目指したオンライン・セミナーを開催し、フェムテック関連企業や有識者による講演およびパネルディスカッションが行われた。セミナーからは、女性特有の健康課題とその経済への悪影響が各国・地域で共通の課題であること、フェムテックへの期待が高まっていること、現在APEC域内ではフェムテックスタートアップの創業が増加していること等の示唆が得られた。