令和4年度新エネルギー等の導入促進のための広報等事業(再生可能エネルギーの固定価格買取制度等に係るコールセンターの設置)調査報告書
報告書概要
この報告書は、令和4年度における再生可能エネルギーの固定価格買取制度等に関するコールセンター設置事業について書かれた調査報告書である。株式会社NTTネクシアが受託し、令和4年4月から令和5年3月までの1年間にわたってコールセンター運営状況を詳細に記録している。
年間を通じて外部からの入電件数は75,550件、応答件数は68,086件であり、応答率は90.1%を維持した。月平均では6,296件の入電に対し5,674件の応答を行い、平均通話時間は7分10秒であった。内部転送については8,266件の入電があり、平均通話時間は9分となっている。
コールセンターでは改正再エネ特措法の施行に伴い、FIP制度や廃棄等費用積立制度に関する問い合わせが増加した。特にFIP入札制度、太陽光以外の電源の地域活用要件、経済的出力制御の開始時期などについて多くの相談が寄せられた。認定申請様式の変更により、記載要領の更新が追いついていない状況も課題として挙げられている。
相談者の内訳では、登録者が最も多く2,244件、次いで設置者個人が1,400件、設置者法人が925件となっている。制度利用関係者外からの相談も161件あり、幅広い層からの問い合わせに対応した。運営所感では、新制度導入に伴う問い合わせ内容の複雑化と、それに対応するための体制整備の必要性が指摘されている。