令和4年度カーボンニュートラル実現シナリオ構築等に向けた国際連携事業(ミッション・イノベーションを通じた欧米等との脱炭素化協力)報告書(公表用)
報告書概要
この報告は、ミッション・イノベーションを通じた国際連携事業について書かれた報告書である。令和4年度の事業として、株式会社テクノバが経済産業省からの委託により実施した。ミッション・イノベーションは2015年にパリのCOP21で立ち上がった国際イニシアティブであり、クリーン・エネルギー分野の研究開発における官民投資拡大と国際連携を促進することを目的としている。第一期では8つのイノベーションチャレンジが立ち上がり、スマートグリッドから水素技術まで幅広い分野を対象とした。2021年に開始された第二期では、より具体的な7つのミッションが設定され、日本は水素、グリーン電力、二酸化炭素除去の3分野に参加している。本事業では、これらのミッションにおいて専門家派遣、ワークショップ開催、調査実施等を通じて産官学ネットワークを形成し、国際共同プロジェクトの形成と国際的なルールメイキングへの参画機会を拡大することにより、グリーン成長戦略の実現に貢献することを目指している。具体的な活動として、各ミッションの会合への参加と結果取りまとめ、水素検知技術をテーマとしたハイブリッドワークショップの開催、オンラインワークショップ4回の実施、水素安全と検知技術に関する調査報告書の作成、二酸化炭素除去技術に関わる文献40本の概要整理などが実施された。
