令和4年度ヘルスケア産業国際展開推進事業(国際展開体制整備支援事業)報告書
報告書概要
この報告は、令和4年度における日本のヘルスケア産業の国際展開推進事業について書かれた報告書である。経済産業省は成長戦略フォローアップやアジア・アフリカ健康構想等の政府方針に基づき、重点施策としてヘルスケアの国際展開に取り組んできた。平成22年の医療サービス国際化推進事業に始まり、これまで中国・アジアを主な対象として海外市場調査、情報発信、現地医療拠点設立、国内事業者の国際展開促進、マッチング支援等の活動を展開し一定の成果を上げてきた。令和4年度においては、医療・介護アウトバウンドを本事業に一本化し、8月のTICAD8開催を機にアフリカを中心とした調査を実施することで、中長期的視点からヘルスケア国際展開のさらなる加速を目指した。本年度の事業は日本のヘルスケア市場創出・獲得に係る効果的施策の企画・調査・情報発信・実施と、ヘルスケア関連情報収集、海外薬事制度及びマーケティング支援の実施を柱として構成された。アフリカでの事業拡大支援では、事業者の進出意欲醸成と市場参入時の課題解決に繋がる持続可能な支援策枠組みを作成し、新興国・欧米における最新情報整理により海外展開検討事業者の初期情報収集を支援した。また商談会やイベント開催を通じた効果的な情報発信、各事業者の状況を踏まえた個別支援による国際展開検討促進を実施した。さらに54社に対して薬事制度やマーケティングに関するコンサルティングや相談対応を行い、米国、東南アジア、欧州等への展開を支援した。
