令和4年度アイディア・シード段階からの効果的な事業成長支援モデル構築に係る調査事業報告書

掲載日: 2023年12月14日
委託元: 経済産業省
担当課室: 北海道経済産業局地域経済部産業技術革新課産学官連携推進室
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報告書概要

この報告は、札幌のスタートアップエコシステムの発展とその支援体制について書かれた報告書である。報告書は2018年から2023年にかけて実施されたスタートアップ支援事業の成果と課題を分析している。D2 GarageとOpen Network Lab HOKKAIDOが主導した2018年5月20日のイベントを起点とし、2021年4月まで継続されたPOLAR SHORTCUT事業では4社の支援が行われた。その後Crewwによる新たな支援体制が構築された。スタートアップ育成においては、STARTUP CITY SAPPOROやG’s ACADEMYなどの教育機関が重要な役割を果たしており、SNSを活用した情報発信も積極的に行われている。2022年8月25日から9月9日にかけて実施された調査では、18の事例が分析された。事業の成果として、2社の成功事例と1社の継続事例、さらに5社中4社が1つ以上の成果を達成していることが確認された。スタートアップの発展段階においては、Customer Problem Fit、Problem Solution Fit、Product Market Fitの3段階が重要であり、CB Insightsによる101の失敗要因分析では、3つの主要課題と42の詳細要因、29の具体的事例が特定されている。2022年6月にはNagano Startup Studio(NSS)との連携が開始され、NPO ETIC.との協力体制も構築された。NSS事業では4つの重点領域が設定され、2023年3月には2つの主要プロジェクトと1つの継続案件が報告されている。