令和4年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(SERVISプロジェクト)のうち宇宙産業人的基盤強化に資する調査事業 事業報告書

掲載日: 2023年12月14日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局航空機武器宇宙産業課宇宙産業室
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令和4年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(SERVISプロジェクト)のうち宇宙産業人的基盤強化に資する調査事業 事業報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、宇宙産業における人的基盤強化について書かれた報告書である。

現在、世界の宇宙産業は政府予算を除くと約30兆円の市場規模であり、毎年拡大傾向にある中で、衛星データ利用の発展に向けてアプリケーション開発人材の確保が急務となっている。本事業では、宇宙ベンチャー企業等へのヒアリングを通じて人材に関する課題を整理し、有識者検討会を開催して我が国の宇宙産業分野における人的基盤強化施策を検討した。また、将来の担い手確保を目的として専用WEBサイト「S-Matching」等の運営を実施した。

検討会では、宇宙産業で求められる職種を4職種7類型に分類し、ビジネス職、技術・ソリューション職、ものづくり職、組織運営職として整理した。事業立上げ、商用化、量産化の各フェーズにおいて求められる人材像を職種毎に明確化し、事業の進捗に応じてビジネス職からものづくり職へのニーズ変化を確認した。特にグローバル経営・事業開発系から工場長・製造ラインマネジメント系までの職種において高いニーズが示された。

人材獲得の課題として、他産業・学生・海外人材の獲得が必要である一方、宇宙関心人材のパイ拡大・プール化・流動化促進、専門人材教育・リスキリング、宇宙ベンチャーの採用力強化という3つの主要課題が抽出された。これらの課題に対応するため、7つの具体的施策例が提示され、既存のS-Expertを発展的に解消し、新たなプラットフォーム「Space Job Mobility Promoter」を構築することが提案された。