令和4年度固定価格買取制度等の効率的・安定的な運用のための業務(再生可能エネルギー発電設備の費用報告データ分析業務)報告書
報告書概要
この報告は、令和4年度の固定価格買取制度における再生可能エネルギー発電設備の費用報告データ分析について書かれた報告書である。本調査は、事業者から提出される定期報告に基づき、FIT・FIP制度対象設備のコストを多角的に分析し、令和5年度以降の調達価格算定に資する基礎データを作成することを目的としている。分析対象は太陽光発電、風力発電、地熱発電、中小水力発電、バイオマス発電の各種再生可能エネルギー設備である。太陽光発電では10kW未満と10kW以上に分けてシステム費用、運転維持費、設備利用率等を詳細に分析し、特に地上設置と屋根設置の違いや過積載率の推移を検証している。風力発電については陸上風力50kW以上を中心に資本費、運転維持費、接続費、設備利用率を分析し、新設とリプレース案件の比較も実施している。地熱発電、中小水力発電、バイオマス発電についても規模別のコスト構造と設備利用率の分析を行い、各エネルギー源の発電単価分析も実施している。さらに営農型太陽光発電の農地転用許可取得状況、地熱発電・中小水力発電・バイオマス発電のコスト等に関するアンケート調査を追加的に実施し、事業者の実態把握を行っている。これらの分析結果は各再生可能エネルギーの効率的導入と適正な調達価格設定に向けた重要な基礎資料となっている。
