令和4年度執行管理業務におけるアウトソーシングに関する調査
報告書概要
この報告は、近畿経済産業局における執行管理業務のアウトソーシングに関する調査について書かれた報告書である。平成18年度から実施している戦略的基盤技術高度化支援事業およびGo-tech事業において、年間約70件の事業執行を行う中で、事業管理をより効率的に実施するため、執行管理業務のアウトソーシングの適切な在り方について調査を行った。調査は令和4年7月から令和5年3月にかけて実施され、執行管理業務、近畿局が実施する中間検査・確定前検査の支援、事業管理機関ネットワーク会議の開催、補助事業者へのヒアリングという4つの主要業務により構成された。執行管理業務では、事前準備として工程表・進捗管理表の作成や近畿局からの引継ぎ、補助事業者との打合せを実施し、補助事業者等からの月次報告確認では毎月15日頃に提出される執行管理関係資料の確認を3営業日以内に行った。中間検査・確定前検査では、経理処理手順や管理体制の確認により年度末の負荷分散を図り、適切な補助対象経費の計上について指導を行った。近畿局が執行管理する約50件の事業について、合計約100回の検査支援を実施し、有資格調査員を含む2名程度の調査員を配置して支援業務を行った。調査結果から識別された課題に対して、データ整理方法の明示、検査資料の電子化、アウトソーシング事業者向けマニュアルの作成、補助事業者単位での執行管理業務のアウトソースという4つの解決策案・業務改善案を提示している。
