令和4年度大阪・関西万博を契機とした価値共創活動促進事業(拡張EXPO共創ラボ事業)調査報告書

掲載日: 2024年1月25日
委託元: 経済産業省
担当課室: 近畿経済産業局総務企画部2025NEXT関西企画室
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報告書概要

この報告は、2025年大阪・関西万博を契機とした価値共創活動の促進について書かれた報告書である。経済産業省近畿経済産業局が実施した本事業は、万博を機に関西での価値共創活動を生み出し、共創による新事業の創出環境の充実や強い人的ネットワークの構築を目的としている。事業は共創活動創出事業と共創活動加速化事業の2つに分かれて実施された。共創活動創出事業では、関西圏のコミュニティやDAO(分散型自律組織)の先行事例調査を通じて、中心的人材のアイデアによる活発なコミュニティ運営、発想交流や関係性構築の重要性、TEAM EXPO 2025プログラムへの参画状況などが明らかとなった。また、万博を契機とした新たな共創活動に関する7つの仮説を設定し、世界を変える大きな志をもった活動の検討やコレクティブブレイン(集団脳)による発想共創の可能性を提示した。共創活動加速化事業では、全国各地の先駆的な価値共創事例として京都信用金庫QUESTION、株式会社浜野製作所、株式会社Point 0、DNPプラザなどをヒアリング調査し、価値共創活動を行う主体が乗り越えるべき壁や加速化の過程を明らかにした。研究会では神戸大学准教授を座長とし、企業や団体の専門家が参加して価値共創における壁の検証と加速化の検討を行った。本調査により、万博という世紀のイベントを活用した効果的な共創活動創出の方法論や、継続的な価値共創空間運営のポイントが整理され、関西地域の価値共創活動拡大に向けた具体的な方策が提示されている。