令和4年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査(ガス・電気事業者に係る申請業務等の高度化に向けた課題検証)調査報告書

掲載日: 2024年2月6日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課
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令和4年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査(ガス・電気事業者に係る申請業務等の高度化に向けた課題検証)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、ガス・電気事業者に係る申請業務の高度化に向けた汎化申請機能の拡張について検証した報告書である。本事業は、令和4年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査として、電力・ガス事業者に係る申請等システム(電ガネット)の汎化申請機能における課題検証と技術的実現可能性の検証を目的として実施された。汎化申請機能は、設定シート(Excel)により手続を簡易的に電子化できる機能であるが、現状では審査業務やデータ保存の面で機能拡張の余地が残されていた。

調査では、担当課室へのヒアリングを実施し、事業者の利用しやすい提出画面の実現、審査業務の利便性向上、手続データ・マスタデータの一元的管理という3つの主要な目的を設定した。具体的には、提出画面の分割、表形式レイアウトの利用、合併起案、一括承認、手続データのCSV出力、紙受付時の手続データ登録、マスタデータの自動更新などの機能拡張が検討された。検証対象機能として、マスタ管理機能、汎化申請CSVデータ出力、表形式、詳細画面のページ分け、過去手続からの複写機能、紙受付時入力の6つの機能が選定され、それぞれについて技術検証が実施された。

実機確認を通じた有効性検証では、開発環境において各機能の動作確認が行われ、課室担当者による評価が実施された。その結果、多くの機能について実現可能性が確認され、事業者の利便性向上や審査業務の効率化に一定の効果があることが示された。一方で、技術検証を通じて複数の課題も発見され、それらに対する対応方針についても検討が行われた。特に選択肢の絞り込み機能については、設定シートの拡張による選択肢表示制御や活性・非活性制御の追加といった複数の対応案が提示された。これらの検証結果は、今後の汎化申請機能の本格的な機能拡張に向けた重要な基礎資料として位置づけられている。