令和4年度地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域課題とデザイン人材のマッチング促進事業)デザインがわかる、地域がかわる~インタウンデザイナー活用ガイド~

掲載日: 2024年2月8日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループクールジャパン政策課
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報告書概要

この報告は、地域課題解決のためのデザイン人材活用について書かれた報告書である。経済産業省が発行したこのガイドは、地方自治体や地域組織がデザインの力を活用して地域の課題を解決し、活性化を図る方法について詳細に解説している。

報告書では、まずデザインを地域課題解決の有効な手段として位置づけ、デザイン人材やインタウンデザイナーの概念を明確化している。デザイン活用がもたらす効果として、地域の魅力発信力向上、住民参加の促進、新たな価値創造などが挙げられ、デザイン人材が持つ創造性、可視化能力、ユーザー視点での課題解決力が地域の強みとなることが示されている。

地域とデザイン人材の関係構築については、4つの類型を提示し、それぞれのメリットとデメリットを分析している。人材シェアリングの重要性や二地域居住を活用した人材受入れの対応策についても詳述されている。特に、短期的な関係から長期的なパートナーシップまで、段階的な関係構築の手法が紹介されている。

実践例として、北海道釧路市から佐賀県まで全国16の自治体における具体的な取組みが紹介されている。これらの事例では、インターンシップ制度、クリエイティブ枠採用、デザインプロジェクト、地域ブランディング、観光PR媒体制作など多様なアプローチが示されており、各地域の特性を活かした独創的な取組みが展開されている。

最終章では、自治体等が実際にデザイン人材を活用するための具体的な対応策と、デザインの力を地域活性化に繋げるための秘訣が整理されている。デザイン思考を地域経営に取り入れることで、持続可能な地域発展を実現する道筋が提示されている。