令和4年度新興国等におけるエネルギー使用合理化等に資する事業(省エネ等ビジネス世界展開促進事業)調査報告書
報告書概要
この報告は、令和4年度新興国等におけるエネルギー使用合理化等に資する事業について書かれた報告書である。本事業は日本企業による省エネルギー等の海外ビジネス展開を包括的かつ実践的にサポートすることを目的として実施された。一般財団法人省エネルギーセンターが世界省エネルギー等ビジネス推進協議会(JASE-W)と連携し、分野別のワーキンググループを組織して活動を展開した。主要な活動として8つのワーキンググループが設置され、ZEBソリューション、再エネ活用分散型電源、電力・熱マネジメント、脱炭素電力系統、地熱発電、トルコ黒海沿岸、廃棄物発電、水技術の各分野で取り組みが行われた。ZEBソリューションワーキンググループでは、ASEAN地域でのZEB概念普及を目指し、マレーシアでの実証プロジェクト推進や現地政府機関との協力覚書締結を実現し、ベトナムやフィリピンでの具体的案件への道筋を開いた。国際展示会への出展や技術集の発行を通じて国内外への情報発信を行い、ASEAN持続可能エネルギー週間や世界未来エネルギーサミットなどで日本の省エネ技術を紹介した。各ワーキンググループの活動を通じて、海外ビジネス展開における政策課題の抽出と提言を行い、日本の優れた省エネ・新エネ技術の国際展開を図る基盤整備を進めた。これらの取り組みにより、新興国での脱炭素化推進と日本企業の海外展開支援という二つの目標達成に向けた成果を上げた。
