令和4年度原子力の利用状況等に関する調査(原子力分野における国際協力枠組み等に関する調査)報告書

掲載日: 2024年3月1日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課
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報告書概要

この報告は、令和4年度における原子力分野の国際協力枠組み等について書かれた報告書である。世界的な気候変動問題への意識の高まりや新興国での急激なエネルギー需要拡大を背景として、原子力利用拡大の動きが加速している状況において、日本の原子力政策への影響分析を行ったものとなっている。調査では、日米ラウンドテーブルへの参加を通じて日米間の原子力協力に関する動向を把握し、小型モジュール炉導入、サプライチェーン構築、水素戦略、サイバーセキュリティといった米国の取組について詳細な調査を実施している。また、世界のエネルギー事情と原子力プロジェクトの現状を分析し、英国、韓国、カナダにおける原子力サプライヤの支援活動について調査を行っている。さらに、海外のサプライチェーン管理の取組や、EDF、Framatome、Rolls-Royce、NuScale、GE-Hitachi、Westinghouseといった主要海外企業のサプライヤ選定プロセスについて詳細な調査を実施している。報告書では、日英産業政策対話、原子力サプライヤ米国訪問、原子力サプライチェーンシンポジウムといったセミナー等の企画運営についても記載されており、参加者からは高い評価を得たことが示されている。これらの調査結果を通じて、原子力の平和利用と安全保障の両立を図りながら、日米をはじめとする国際的な協力体制の強化が重要であることが明らかとなっている。