令和4年度産業経済研究委託事業 経済産業省のパフォーマンス向上に向けた職員の「働きやすさ」と「働きがい」の把握・分析に関する調査 最終報告書(公表用)
報告書概要
この報告は、経済産業省の職員の「働きやすさ」と「働きがい」について実施したパルスサーベイ調査について書かれた報告書である。2022年11月から2023年3月まで、総括・調査統計グループ・資源エネルギー庁の約1200名の職員を対象に、月一回程度の定期的な調査を実施した。調査では「働きやすさ」「働きがい」×「現在」「未来」の軸による状況把握に加え、職務特性モデルの「中核的職務特性」による詳細分析を行った。働きやすさの調査項目として現在・将来のワーク・ライフバランス満足度、職場の人間関係、将来への期待を設定し、働きがいについては現在の仕事のやりがい、働きがいを感じられる業務の比率、キャリアプラン実現度、今後やってみたい業務の程度を調査した。また技能多様性、仕事の一貫性、有意味性、自律性、結果へのフィードバックという5つの中核的職務特性による働きがいの詳細調査も実施された。調査結果を踏まえ、組織変革に向けた具体的な取り組みとして「診断・変革」の継続的サイクルの重要性を示し、組織基盤の構築と将来課題への対応という2つのプロセスに分けたアプローチを提案している。組織基盤構築では顕在化している問題の解消を重視し、将来課題対応ではありたい姿の実現を目指すとしている。さらにトップ層による変革主導、ミドル層の結節機能強化、メンバー層の仕事・キャリア自律という3段階のステップで組織変革を進めることを推奨している。
