令和4年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(福島浜通りにおける映像・芸術文化を通じた地域活性化に関する調査事業)報告書

掲載日: 2024年3月13日
委託元: 経済産業省
担当課室: 大臣官房福島復興推進グループ総合調整室
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令和4年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(福島浜通りにおける映像・芸術文化を通じた地域活性化に関する調査事業)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、福島浜通り地域における映像・芸術文化を通じた地域活性化プロジェクトの若手チームの組織体制強化について書かれた報告書である。経済産業省が立ち上げた「福島浜通り映像・芸術文化プロジェクト」に先駆けて発足した省内有志の若手チームは、双葉町での映画制作ワークショップや東京国際映画祭での企画運営などを行ったものの、共通のビジョンやマインドセットが不足し、補助的業務に終始していた状況であった。そこで本事業では、チーム員への個別ヒアリングとアンケート調査を実施し、その結果を基に2回のワークショップを開催してミッション・ビジョンの策定を行った。第1回ワークショップでは、若手チームの特徴、福島浜通りの未来像、芸術文化の価値について付箋を用いたKJ法により整理し、「不完全」「実力派」「心のゆれ」「希望」「熱源」「多様性」などのキーワードが浮上した。第2回ワークショップでは、これらのワードから投票により11個を選出し、さらに議論を重ねて最終的に「見つめ合う」「心のゆれ」「未知の可視化」の3つの重要キーワードを確定した。「見つめ合う」は福島を知り地元の人からも知ってもらうという相互理解を表し、「心のゆれ」は人の心を動かし連鎖させる行動を意味し、「未知の可視化」は福島の可能性を拡げる野心的な姿勢を示している。これらのキーワードを基に、若手チームが芸術と福島を見つめ心を動かし、それが更なる発展につながるというビジョンが提案され、今後のチーム活動の指針として位置づけられた。