令和3年度中小企業・小規模事業者及び支援機関等における優良取組事例に関する調査事業調査報告書

掲載日: 2022年4月21日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁事業環境部企画課調査室
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報告書概要

この報告は、令和3年度に中小企業・小規模事業者及び支援機関等における優良取組事例について調査した報告書である。報告書では、2022年版中小企業白書・小規模企業白書において発信するべき優良取組事例について調査し、その内容をとりまとめている。事例として、感染症流行下において創意工夫と機動力を生かし課題を乗り越え、前向きな取組を行っている事業者やそうした事業者を支える支援機関の取組が紹介されている。具体的には、株式会社村井によるクラウドファンディングを活用したBtoC事業強化の事業再構築、株式会社和多屋別荘によるサテライトオフィス誘致など多角化による事業再構築、近畿編針株式会社によるブランドコンセプト見直しと新ブランド立ち上げによる海外売上拡大などが挙げられている。また、環境大善株式会社のデザイン経営によるブランド力向上、株式会社ワン・ステップのオンライン研修活用による従業員への学習機会提供、ヒカリ株式会社の社内ものづくり大学開校などの人材育成事例も含まれている。さらに、副業人材活用、経営理念浸透、DX推進、データ利活用、伴走型支援、地域連携などの多様な取組事例が報告されている。筒井時正玩具花火製造所株式会社では地元素材にこだわりデザイナーと連携した販売戦略により伝統商品を守り続けており、マスイチ醸造株式会社では支援機関の助言と既存経営資源を活用した新商品開発、戸塚酒造株式会社では他社資源と自社技術を融合したコロナ禍ならではの新商品開発に成功している。最後に日本商工会議所創立100周年を記念した対談では、これからの中小・小規模企業支援に向けた取組について議論されており、経営指導員による伴走型支援の重要性や他の支援機関との連携の必要性が強調されている。