令和3年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業(産業保安表彰等)報告書
報告書概要
この報告は、令和3年度に経済産業省が実施した産業保安表彰等事業について書かれた報告書である。産業保安分野における事故・災害の未然防止と公共の安全確保を目的として、事業者の自主的な安全確保への取り組みを促進するため経済産業大臣表彰を実施した。事業内容は電気保安功労者、ガス保安功労者、全国鉱山保安表彰の3つの表彰式に係る準備と実施であり、推薦書の取りまとめから審査資料作成、審査会実施、表彰式の準備・運営、優良事例の取りまとめまでを包括的に行った。電気分野では46件の上申書を審査し最終的に45件が受賞、令和3年8月3日にKKRホテル東京で表彰式を開催した。ガス分野でも同様の手順で表彰事業を実施し、鉱山分野では21件の受賞者を対象として表彰を行った。特に優良事例として、HSEMSやライフセービングルールの導入、PDCA手法を用いた継続的改善、KYT指差唱和の実施、ヒヤリハット報告制度の確立、全員参加型保安活動の定着などが挙げられている。これらの取り組みは他の事業者への水平展開が期待される内容となっている。審査方法については上申書記載内容の具体性にバラつきがあるため、5W1Hを明確にした記載方法の改善が提案されている。
